肺basaloid carcinomaの1切除例
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概要
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症例は79歳男性．近医受診時に胸部X線写真で左下肺の異常陰影を指摘された．胸部造影CTで左下葉S8に2.8×2.3 cmの境界明瞭，辺縁不整，胸膜陥入像とspiculationを伴い造影効果を有する腫瘤影を認めた．左肺癌cT1bN0M0 stage IAの診断で手術を施行した．病理組織所見より肺basaloid carcinomaと診断された．肺basaloid carcinomaは稀な疾患で予後不良と言われているが，本邦での報告は少なく有効な化学療法の確立のために症例の蓄積が望まれる．
- 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会の論文