高性能汚泥の導入の検討
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概要
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排水処理効率の向上を目的として,我々は活性汚泥の研究を行っている。バッチ分解試験で,各工場の汚泥性能には差があること,高性能汚泥を利用して他工場汚泥の排水分解性能を向上できることが分かった。<BR>今回は,より実機条件に近い連続分解試験で高性能汚泥配合の効果について検討した。その結果,バッチ分解試験と同様に高性能汚泥を他工場の汚泥に対して20%配合すれば性能が向上し,他工場で起きていた泡立ちやスカム発生といった操業トラブルを抑制することも確認できた。<BR>また,高性能汚泥を他工場汚泥に配合した汚泥中の菌叢はどちらの汚泥に類似しているかを確認した。遺伝子解析(PCR―DGGE解析)から,他工場の排水を処理している配合汚泥中で,高性能汚泥由来の細菌は生存していることを確認できた。しかし,遺伝子解析は定量性が乏しいために配合汚泥の菌叢がどちらの汚泥に近いかを判断するのは困難である。そこで,汚泥の資化性が菌叢に影響されることを利用して,資化性解析(BIOLOG法)により菌叢の類似性を間接的かつ網羅的に定量することを試みた。その結果,配合汚泥の菌叢は高性能汚泥に類似していることが推測された。
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