東京スカイツリー®の建設:~世界一の高さへの挑戦~
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高さ634mで電波塔として世界一となる東京スカイツリーは,多くの関係者の英知と技術の粋を集めて,様々な困難を克服しながら2012年2月29日に無事竣工し,5月22日にグランドオープンを迎えた。建設途中の建物が世間一般からこれほどの注目を集めたことは前例がない。着々と高くなっていくタワーを仰ぎ,今しか見ることができない姿としてその様子を熱心にカメラに収める人も多く,完成が近くなるにつれて,工事が終わってしまうことを惜しむ声すら聞かれるほどであった。オープン後も大変な話題となっているのはご承知の通りである。<BR>しかし,その建設にあたっては,これまでに無い高さに挑むということに加え,地震や強風,制約の厳しい敷地条件など,様々な技術的難題を解決する必要があった。安全性・効率・品質・工期などのあらゆる面で,従来の経験を確実に踏まえながらも,それを超える革新的な発想も盛り込みながら,一つ一つ課題を解決していくことが求められた。<BR>本稿では,大地震にも耐え,「巨大であること」と「精密であること」という対極にある二つの目標を両立し,誰も行ったことのない領域での工事を計画通りに進めることを可能にした様々な技術の紹介を通じて,日本のものづくりの総力を結集したこのプロジェクトの全貌を明らかにする。
- 紙パルプ技術協会の論文
紙パルプ技術協会 | 論文
- 塗工紙の含有水分と圧縮挙動
- 紙の内部散乱光特性の評価
- 抄紙坪量プロファイル調整装置(特開平8-176988)
- 水分計を利用した塗工量測定 (第18回紙パルプ計装技術発表会特集)
- 地球温暖化対策-20世紀後半異常社会からの脱却