光学式計装機器の可能性:―機能,アプリケーションの考察―
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概要
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東日本大震災以降製紙会社は数々の困難に直面し,それを乗り越えるために大きな変革を迫られている。特に輸入紙の増大により国内の製紙会社は操業の最適化,コストダウン,高付加価値製品への転向といった課題をクリアすることを余儀なくされている。そんな中,製造ラインにおいて近年その測定精度の高さと低メンテナンス性から光学式計装機器のニーズが高まりつつある。<BR>実際の製造ラインにおけるその機能,有用性に関して,導入例を元に考察した結果,測定精度やメンテナンス性のみならず,省電力化や操業時の利益改善にもつながることが明らかとなった。<BR>また,これまでの計装機器は機械式測定によるものが多く,測定対象と物理的な接触を通してパルプの特性を測定するものであったが,その場合プロセスラインの状態(流速,流量,気泡等)の影響が測定値に及ぶのは避けられなかった。光学式計装機器ではそういった影響も無く,そのアプリケーションの広さから生産の高効率化,コストダウン,安定した操業に対する大きな可能性を秘めていると考えている。
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