最新の印刷技術動向
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概要
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印刷技術は8世紀には誕生し,15世紀にはグーテンベルグの銅版印刷が近代印刷技術の基礎が確立した。<BR>その後,情報伝達手段として活用され,20世紀には庶民が大量消費するようになり,長きに亘り技術革新を続けてきた事になる。最近では情報伝達手段の地位が情報端末にとって代わられた感があるが,実は我々の生活になくてはならない電子機器の製造技術は印刷関連技術が応用されている。<BR>近年,インクジェットという技術が従来の印刷技術に取って代わるという,大きな転換期に来ているとも考えられる。本稿では従来の印刷技術の課題を提示し,新たな技術によって解決できるかどうかを検討する。<BR>またこの動向は市場の印刷物に求める内容が変化してきた要因が大きく,市場の変化が,印刷物にも影響する様子を紹介する。即ち,新しい印刷技術は,これまでの大量生産技術の進化から少し方向を変えて,より個人指向へと向かう市場のニーズによってオンデマンド対応に向けて開発され,印刷物は量産性と個別性とに2極化すると考えられる。こうして新しい技術は印刷業のビジネスモデルや事業形態をも変えていく。<BR>最後に,印刷産業において今後も印刷技術が多方面の産業を支える技術として展開していく様子を報告する。
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