コニディスクを用いた高濃度漂白について
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概要
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岩沼工場では新聞用紙へのDIP配合率向上を目的に, 新設DIP工程 (DIP-3 : 250 ADt/日) を2003年7月に稼動した。DIP-3は低品質古紙を積極的に使用すべく漂白, 異物対策を強化した工程であり, 最新鋭の設備と技術を導入している。その一つが相川鉄工製コニディスクディスパーザーである。本設備はパルプミキシング部がコニカル型の形状をしており, インキ剥離, 異物分散及び漂白機能を向上させた高性能ディスパーザーである。特に漂白は過熱チューブによる高温漂白が可能となっており, 当社では過酸化水素及びFASによる漂白テスト結果から, 両薬剤の使用方法を古紙により区別している。岩沼工場においては初めてのディスク型ディスパーザーの導入であったが, 立ち上げ当初から操業, 品質とも安定しており, 当初の目的であった低品質古紙の使用, 新聞用紙DIP配合率75%以上を達成している。本報では, コニディスクディスパーザーによる高濃度漂白を中心にDIP-3のコンセプト, 異物対策に関しても紹介する。
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