STFIオンラインパルプ分析計によるプロセス制御の改善―画像分析によるパルプ品質のオンライン測定とラボラトリー測定―:―画像分析によるパルプ品質のオンライン測定とラボラトリー測定―
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概要
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現在の紙パルプ産業では生産方式が多種多様で,これがパルプの特質を知る上で複雑性を増し,従来からの分析法に限界をつくる。現場ではこの理由からパルプ担当,抄造担当そしてエンド・ユーザーもまじえた新しいパルプ物性の測定が議論されている。これをパラダイム・シフトと言い,考察をこころみる新しい流れである。そしてそれは,カッパー価,粘性,引裂き指数などの従来からの物性に変わり,またはさらに補完する物性として真の繊維長,幅,変形,粗さ,たわみ性,などの物性がある。<BR>スウェーデン製紙研究所STFIはこの要望に応えるべく,ラボラトリーのみならずオンラインでも測定可能な新しいパルプ分析計の開発をおこない,現在L&W製のパルプ分析計STFI Fibermasterに技術提携されている。それは原料変化が与える紙物性の影響に関して,品質を理解する上での有効な測定器で,プロセスと製品との関係を明白にするばかりでなく,繊維と最終製品の物性に関して新しい見地を与えうる測定器である。本報はこの新しい分析計について,応用例も含め述べる。
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