タービン高効率化による省エネルギー
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概要
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王子板紙(株)佐賀工場2号タービンは,1967年に定格出力9,700kWの抽気背圧タービンとして設置された。1993年に抽気不要となったため,抽気調圧弁出口閉止,抽気調圧弁を撤去しただけの状態で操業していた。<BR>稼動後34年を経過し,経年劣化によるタービン効率の低下や,抽気部の改造による圧力損失が発生していたため,合せて12.0%(最大出力時)の効率低下が認められていた。一方,既設タービンに高効率化の新技術を適用することにより,2号タービンの場合更に2.8%の効率向上が期待できた。<BR>今回,2号タービンのローター,仕切板及びノズルを高効率型に更新することにより,効率の回復と新技術適用による高効率化とで,合せて14.8%(最大出力時)の効率向上を図ると共に,定格出力を10,500kW(+800)に上げた。<BR>この工事により,復水発電(燃料石炭)及び購入電力から,効率の高いプロセス蒸気発電にシフトすることが可能になり,プラントの総合効率が向上し,省エネルギー及びコストダウンを図ることができた。
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