粘着異物測定用シート自動作製装置(SCAN-II)
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概要
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日本製紙勇払工場は,再生紙の利用率向上のためにDIP(110ADt/d)を増設した。このDIP設備は,雑誌古紙を優先的に使用している。DIP配合率向上や雑誌古紙の使用量増加により,DIPから持ち込まれる粘着異物の増加が懸念されることから,DIP中の粘着異物の個数変化を把握するために,粘着異物測定用シート自動作成装置(SCAN―II)を導入した。<BR>SCAN―IIは,自動的にDIPの各工程からサンプルを採取し,粘着異物の個数を計測できるシートを作成する。これにより従来人手によって行っていたフラットスクリーン処理と粘着異物の計測に関わる作業を簡略化することができた。また,DIP工程中の粘着異物個数の変化を迅速に捉えることにより,製品中に含有される粘着物の変化や抄紙機でのピッチトラブルなどへの素早い対応が可能となっている。<BR>本報では,SCAN―IIの基本的な動作内容と実機プラントでの稼働状況について紹介する。
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