液体硫黄における光を用いた高分子構造制御
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概要
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液体硫黄は 159℃ で八員環分子から鎖状高分子と八員環分子の混合液体へと重合転移をおこす.筆者らは最近,光照射によりこのような重合を重合転移温度以下で実現できること,さらに,レーザー光強度によって制御される三段階の光誘起構造変化,すなわち,(1)弱いレーザー光によって生成される八員環分子と鎖状高分子の間の中間生成物の生成,(2)強いレーザー光によって生成される鎖状高分子の生成,(3)より強いレーザー光の照射によって生成される秩序化した巨大高分子の生成,があることを見いだした.本報では,この光誘起構造変化の詳細を報告し,さらにこの変化の起源を孤立電子対を有する硫黄高分子の電子構造にもとづいて議論する.
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The Society of Polymer Science, Japan | 論文
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