二成分現像剤用トナーの帯電量と粒径の同時測定
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概要
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二成分現像剤におけるトナーの粒径や摩擦帯電量を得るために, 従来から多くの実験法が研究されて来ている. 本報告では, 二成分現像剤トナーの個々の粒径と帯電量の同時測定を行うため, 異なる周波数を持った2本のレーザービームを基にしたレーザードップラー速度計を用いる通常の測定法に新たなデータ処理法を付加した測定法を採用した. その結果, 個々のトナーの帯電量と粒径から, トナー帯電量の粒径依存性が得られることが示された. 実際の測定に当っては, 粒径が4μmから9μmの範囲内で分級した数種の粉砕トナー試料を用いることにより, 単一の試料だけでは得られにくい帯電量の粒径依存性が容易に得られるよう工夫した. その結果, ポリエステル系トナーとフェライトバインダーキャリアとを組み合わせた負帯電性二成分現像剤においては, トナーの摩擦帯電量は粒径のn乗依存性を示し, シリカ表面処理なしのトナーでは2.35乗が, シリカ表面処理ありのトナーでは2.07乗がそれぞれ得られた.
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