軟岩不連続面のせん断強さの測定を目的とした一面せん断試験機の試作と測定結果
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概要
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切土法面の安定性を検討する上で問題となることが多い軟岩不連続面のせん断強さを簡単な道具を用いて原位置で直接測定しようとする場合,不連続面の勾配がおおよそ30°を超えると安定した試験の実施が困難になる場合が多い。このような場合,採取試料に対する室内試験を実施せざるを得ないが,せん断箱への供試体のセットは容易な作業ではないこと,また,供試体作製に失敗した場合などは試料の再採取のために現地に戻る必要があるなどの問題が生ずる。このような問題を解消するため,著者らは,供試体のセッティングが容易で,かつ,供試体作製に失敗した場合でも試料の再採取のために現地に戻る必要がないよう,試料の採取地近傍でも試験ができる簡易な手動式一面せん断試験機を試作し,4地区の不連続面を対象としてせん断強さを測定した。また,これまで行ってきた人力載荷による原位置一面せん断試験結果と比較した。その結果,本試作機には改良の余地はあるものの,実用上の試験機として利用できる可能性が示唆された。
- 公益社団法人 地盤工学会の論文
公益社団法人 地盤工学会 | 論文
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