微生物代謝による液状化対策に関する動的遠心模型実験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
社会資本の維持管理や温室効果ガス排出抑制が課題となる中,地盤改良技術についても,既設構造物の補修や補強に適用可能で,温室効果ガスの排出が少ない技術が求められる。微生物代謝で発生する二酸化炭素と土の間隙中のカルシウム源から炭酸カルシウムを析出させて土を固化する炭酸カルシウム法は,既設構造物直下の地盤に適用しやすく,改良材製造時の二酸化炭素排出が少ない技術として期待される。本研究では,炭酸カルシウム法により豊浦砂を固化し,三軸圧縮試験および動的遠心模型実験を行った。三軸圧縮試験では,固化した供試体の強度向上が確認された。動的遠心模型実験では,加振中の模型地盤の間隙水圧,応答加速度の変化や,残留変形などから,液状化対策としての有効性が確認された。また,模型地盤の固化前後の透水係数に大きな変化はなく,地下水流動を大幅に阻害せずに液状化対策を実施できる可能性があることが示唆された。
- 公益社団法人 地盤工学会の論文
公益社団法人 地盤工学会 | 論文
- Effects of cyclic loading on undrained strength and compressibility of clay.
- Geotechnical investigation for a cement factory in boulder deposit.
- Experimental Determinations of Contact Friction for Spherical Glass Particles.
- Deformation characteristics of anisotropically overconsolidated clay and its constitutive equation.
- A stress-strain relationship for anisotropically consolidated sand over a wide stress region.