初回治療の20年後に再発,リンパ節転移を生じた乳房外パジェット病の1例
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概要
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89歳,女性。20年前に左大陰唇にびらんを伴う紅斑が生じ,当科を受診した。乳房外パジェット病と診断し,腫瘍切除術を施行した。その後,5年間の外来経過観察で再発の所見がなかったため終診とした。約1年前より陰部のそう痒を生じ,当科を再度受診した。皮膚生検で表皮と真皮上層に大型で胞体が明るいパジェット細胞を認め,乳房外パジェット病の再発と診断した。全摘術を行うとともに,センチネルリンパ節生検を施行し,辺縁洞に微小なパジェット細胞の転移を確認した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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