ダーモスコピーが診断に有用であった微小基底細胞癌の3例
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概要
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ダーモスコピーが診断に有用であった,径2mm以下の微小な基底細胞癌(BCC)の3例を報告した。症例1:45歳,女性。右頬部の径1.5mmの黒色小結節。症例2:79歳,男性。左頬部の径2mmの黒色小結節。症例3:58歳,男性。鼻背部の径2mmの黒色小結節。3例ともにダーモスコピーでBCCに特徴的な所見を認めた。病理組織像は,solid type BCC の所見であった。自験3例は腫瘍から1~2mm離して切除したが,3例ともに,2年以上の経過観察で再発はみられなかった。ダーモスコピーを使用することで,ごく早期のBCCを臨床的に疑うことが可能であるため,顔面などの黒色結節では,積極的にダーモスコピーを行って,小さいうちに完全切除した方がよいと考える。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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