強皮症患者にみられたWells症候群(Eosinophilic Cellulitis)の1例
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概要
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52歳, 女性。10年前よりレイノー現象があり, 50歳時に抗セントロメア抗体陽性の限局型全身性強皮症と診断された。その1年後, 特に誘因なく全身のそう痒が出現し, オロパタジン塩酸塩内服加療で改善していたが, その4ヵ月後より四肢に紅斑が出現, 徐々に拡大し, 左上肢の発赤・腫脹もみられるようになった。末梢血で好酸球増多を呈し, 病理組織学的に真皮の好酸球浸潤とflame figureを認めたためWells症候群と診断した。プレドニゾロン30 mg/日内服治療を行い改善したが, ステロイドの中止, 減量により再発した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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