慢性の湿疹・皮膚炎患者に対するオロパタジン塩酸塩の止痒効果およびステロイド外用剤ランクダウン・減量効果の検討
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概要
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慢性の湿疹・皮膚炎患者に対するオロパタジン塩酸塩(オロパタジン)の止痒効果と外用ステロイドのランクダウンおよび減量効果について, 99例の患者を投与群49例, 非投与群50例の2群に無作為に振り分け, 調査を行った。皮疹重症度・痒みのVAS値・痒みスコア・ステロイド外用剤スコアについて両群間の違いについて検討した。調査の結果, 投与群では非投与群に比べ, 皮疹の重症度は8週後に有意に軽快し, 痒みVAS値・痒みスコアはそれぞれ2週後・4週後・8週後に有意に減少していた。さらにステロイド外用剤スコアは投与群で有意に減少した。以上の結果よりオロパタジンの止痒効果・皮膚症状の改善効果・ステロイド外用剤の減量効果がランダム化群間比較試験で示された。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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