Nerve Sheath Myxomaの1例
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概要
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21歳, 女性。背部の皮膚の結節を主訴に来院した。自覚症状はなかったが徐々に拡大した。生検を施行し特殊染色, 免疫組織化学染色を含めた組織学的検索を行い, 間質に粘液成分の乏しい未分化な類上皮様細胞に富んだ部分と, 粘液に富んだ間質を伴う成熟した紡錘形細胞に富んだ部分の双方の組織像を持ったnerve sheath myxomaと診断し, 腫瘍の全切除を施行した。興味深いことに腫瘍間質に好酸球浸潤が多数みられたが, 過去の文献ではこのような好酸球浸潤を来す症例は報告されていない。Nerve sheathmyxomaは, 本邦で過去40例の報告がなされている比較的稀な腫瘍である。良性腫瘍でありこれまで転移の報告はなく, 完全に切除されれば再発はみられない。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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