総合感冒薬に含まれていた桂皮によるアナフィラキシーショックの1例
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概要
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37歳の女性。1ヵ月前に頭痛を認めたため市販のサブロン<SUP>®</SUP>顆粒を内服した。内服直後より咽頭部の違和感を自覚した。顔面の腫脹,全身の発赤,呼吸困難感を認めたため近医内科を受診した。アナフィラキシーショックと診断され,精査目的で当科を紹介された。当初はアスピリン不耐症を疑い非ステロイド系抗炎症薬の皮膚テスト,内服テストを行うもすべて陰性であった。入院中にシナモンパンを摂取した後に体幹部に紅斑が出現したとのエピソードよりシナモンパンとサブロン<SUP>®</SUP>顆粒に共通に含まれる桂皮による可能性を考え皮膚テストを行ったところ陽性反応を示したため桂皮によるアナフィラキシーショックと診断した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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