閉鎖陰圧療法を用いた植皮術
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
閉鎖陰圧療法は,創面を密封し持続的に陰圧をかけることにより,創傷の治癒を早める新しい潰瘍の治療法である。我々はこの方法を植皮術の際の植皮片の圧迫固定に用いることで良好な成績を得たので,その経験をここに報告する。植皮を行ったのは5症例9件の潰瘍で,いずれにおいても良好な生着が得られた。本方法は,吸引することによりポケット形成を抑制し,複雑な形の植皮床にも固定が可能で,持続的にドレナージすることで感染しにくく,簡単な手技で一定の効果が得られ,創の管理が容易であった。皮膚科領域の植皮の固定方法として適した方法と考えられた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
- 症例 Toxic Epidermal Necrolysis(TEN)型皮疹を呈したDrug-Induced Hypersensitivity Syndrome(DIHS)の1例
- Hydrocortisone17-Butyrate外用剤(Locoid)の使用経験--とくに弗素化ステロイド長期外用例について
- 多彩な皮膚病変を呈した慢性GVHDの1例
- Lupus Erythematosus Profundus に伴って筋の線維化を認めた1例
- 尿素外用剤塗布後の快適性に関する調査