趾間に生じたVerrucous Carcinoma―選択的動注化学療法で足趾を温存できた1例―:—選択的動注化学療法で足趾を温存できた1例—
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概要
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Verrucous carcinomaは,病理組織学的に良性の疣贅などとの鑑別にしばしば苦慮する疾患である。我々は,右第4趾間に生じたverrucous carcinomaの1例を経験した。画像上,腫瘍は皮下組織まで深達しており悪性所見を示していたが,数回にわたる皮膚生検でも悪性腫瘍の確定診断が得られなかった。そこで,選択的動注化学療法とTS-1<SUP>®</SUP>の内服を行い腫瘍を縮小させた後に,全摘術を施行した。切除片は深部,側方ともに腫瘍は陰性であり,術後1年半経った現在も腫瘍の再燃は認めない。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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