外科的療法を施行した皮膚および骨欠損を伴った涙嚢炎の1例
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概要
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88歳の女性。当科受診の4ヵ月前に左内眼角部の腫脹がみられ,涙嚢炎の診断のもとに,眼科医による治療を受けていた。その後,同部に皮膚および骨欠損を来したため,当科を訪れた。初診時,左内眼角部に17×17mmの皮膚および骨欠損が認められた。起炎菌は同定出来なかったが,涙管に排膿が認められたため涙嚢炎と診断した。難治性であったので外科的療法を試みた。まず,肉芽の増生を抑える目的でデブリドマンと植皮を行い,その後,腔を閉鎖する目的で皮弁形成術を施行した。その後再発はなく経過は良好である。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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