Unilateral Ashy Dermatosis―Lichen Planus Pigmentosusとの異同について―:-Lichen Planus Pigmentosusとの異同について-
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概要
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79歳の女性。2001年2月頃から左前胸部に褐色斑が出現し,ついで左側顔面,左側腹部および左側腰部と片側性に拡大してきたため,当科を受診した。皮疹は正中線で明瞭に境された自覚症状のない茶褐色の色素斑で,下顎の病変は灰青色を呈していた。病理組織所見で,表皮の菲薄化,基底層の液状変性とCivatte bodiesを認めた。真皮ではメラニンの滴落,メラノファージ,軽度の血管周囲性リンパ球浸潤が認められた。片側性に斑状皮疹が配列した特徴的な所見からunilateral ashy dermatosisと診断した。Lichen planus pigmentosusとの異同について考察を加えた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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