歯科治療により生じた皮下気腫および縦隔気腫の1例
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概要
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29歳,女性。2002年6月,歯科医院にて左下顎智歯周囲炎を治療中,左頬部の腫脹が出現し,急速に両側頚部に拡大してきたため同日当科紹介受診。初診時,左頬部から両側頚部にかけて腫脹し,触診にて握雪感を認めた。CTで上咽頭から上縦隔に広範囲に皮下気腫がみられ,縦隔内にもガス像を認めたため,歯科治療に使用したエアシリンジによる皮下気腫および縦隔気腫と診断した。予防的にレボフロキサシンを投与し6日目には腫脹は消退した。歯科治療により顔面から頚部の皮下気腫が生じることがあることを知っておく必要があると考える。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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