結節性類天ぽうそうの2例
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概要
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症例1は48歳,女性。略全身の痒疹結節と2~3個の大型の水疱を主訴に来院した。血中好酸球増多と高IgE血症を伴っていた。治療はシクロスポリンA(ネオーラル<SUP>®</SUP>)(3mg/kg/日)の内服,カルシポトリオール軟膏(ドボネックス<SUP>®</SUP>軟膏)の外用にて効果を認めた。症例2は70歳,男性。略全身のそう痒性紅色皮疹と水疱を主訴に来院した。プレドニゾロン減量中に水疱の再燃を認め,シクロスポリンA(サンディミュン<SUP>®</SUP>)(5mg/kg/日)の内服と血漿交換療法との併用を試みた結果,わずかに痒疹結節が残存するのみとなった。両者とも痒疹結節部の蛍光抗体直接法でC3の沈着を認め,免疫プロット法において水疱性類天疱瘡抗原と反応したため,結節性類天疱瘡と診断した。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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