ロキシスロマイシンが奏効した顔面播種状粟粒性狼そうの2例:
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概要
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ロキシスロマイシン(RXM)が奏効した顔面播種状粟粒性狼瘡の2例を報告した。症例1: 74歳の男性。3ヵ月前より前額から眼囲,口囲にかけて米粒大までの紫紅色小結節が多数出現した。組織は乾酪壊死を伴った類上皮細胞肉芽腫の像を呈していた。近医でミノサイクリンを3ヵ月間内服投与されたが効果なく,RXM内服を開始した。開始後4週目より小結節は平坦化し,3ヵ月目には小結節の消退傾向を認め,5ヵ月目にはほぼ消失したため治療中止した。中止後8ヵ月経過した現在も再発は認められない。症例2: 53歳の男性。1年前より両頬部を中心に前額部,眉毛部,眼囲に半米粒大までの紅色小結節が出現した。組織は乾酪壊死を伴った類上皮細胞肉芽腫の像を呈していた。1年間ミノサイクリンを内服投与したが効果なく,RXM内服に変更した。その後6週目には皮疹は消退傾向を認め,20週日には皮疹はほぼ消失し,内服を中止した。中止後3ヵ月目の現在も再発は認められない。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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