無色素性メラノーマの1例および当科における11例の検討
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概要
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69歳,女性。左踵の肉芽腫様腫瘤に対し初診の5日前に生検を受け,無色素性メラノーマ(amelanotic malignant melanoma)疑いで当科紹介となった。臨床像や病理組織学的にメラニンをほとんど認めなかったがS-100蛋白強陽性であった。当教室過去10年間の無色素性メラノーマは全メラノーマの約6%であった(11例)。そのほとんどが術前に不適切な処置を受けていた。10例が下肢や足に発生し,また潰瘍を形成していた。なお全例において,メラノーマ細胞はS-100蛋白強陽性であったが,メラノーマ関連蛋白のMART-1及びgp100は陰性が多かった。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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