頬部血管肉腫の1例
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概要
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73歳,女性の右頬部血管肉腫の1例を報告した。IL-2動注および放射線療法により,病変は一時的に消失したが,その3ヵ月後に右頬部に結節状腫瘤の再発がみられた。再度,放射線療法,IL-2の動注を施行するも病状の進行を遅らせるのみで,病変は徐々に拡大し,IL-2による治療開始より17ヵ月で節食障害から肺炎を併発して永眠された。剖検の結果は顔面に腫瘍が浸潤している以外,他臓器に転移はなく,IL-2の投与は奏功していた可能性が考えられた。今後は局所再発に対する新たな治療戦略が必要と考えさせられる症例であった。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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