Blastic NK Cell Lymphomaの1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
79歳,男性。2000年12月初め,顔面の皮疹に気付く。次第に拡大し,躯幹にも出現。2001年1月9日当科初診時,顔面,躯幹を中心に浸潤を触れる紅斑から紫斑を認め,数個の隆起した腫瘤も呈していた。1週間後の再診時には強い全身倦怠感,汎血球減少が出現しており,その後も急激な進行を認めた。皮膚の腫瘤からの生検で,病理組織学的に真皮,皮下脂肪織に芽球様のリンパ球の密な浸潤を認め,免疫組織学的にはCD4, CD56陽性,しかし, CD2, CD3, CD13, CD16, CD33, CD34, EBERは陰性であった。TCR遺伝子再構成は認めなかった。以上よりblastic NK cell lymphomaと診断した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
- 症例 Toxic Epidermal Necrolysis(TEN)型皮疹を呈したDrug-Induced Hypersensitivity Syndrome(DIHS)の1例
- Hydrocortisone17-Butyrate外用剤(Locoid)の使用経験--とくに弗素化ステロイド長期外用例について
- 多彩な皮膚病変を呈した慢性GVHDの1例
- Lupus Erythematosus Profundus に伴って筋の線維化を認めた1例
- 尿素外用剤塗布後の快適性に関する調査