軽症型色素失調症の1例
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概要
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生直後の女児。満期正常分娩。生下時より左下肢,両上腕,左腹部に,水疱,びらんが散在,一部は列序性に配列していた。末梢血好酸球は12%。組織像は,好酸球の著しい表皮内浸潤を伴う海綿状態と表皮内水疱を認めた。以上より色素失調症と診断した。家族内に同症はない。鼻涙管閉塞症を合併していたが,生後3ヵ月までに自然治癒した。色素失調症のうち,顔面,躯幹,上肢,下肢のいずれかに片側性の皮疹の分布がみられた場合を軽症型とし,本邦で報告された軽症型と通常型について検討した。それぞれの臨床的特徴について文献的考察を加えた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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