片側性の下肢に広範な萎縮,はんこん局面と潰よう化を伴ったサルコイドーシスの1例
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概要
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66歳,女性。右下肢片側性に広範な萎縮,瘢痕局面を呈し,潰瘍化を伴ったサルコイドーシスの1例を報告した。13年前に同様病変のため右上肢を切断している。組織学的に真皮上層から皮下脂肪織にかけて島嶼状および血管周囲性に類上皮細胞肉芽腫を認めた。皮膚以外では肺野型の肺サルコイドーシスを伴っていた。67Gaシンチグラムにて皮疹部に異常集積像を認めたが,プレドニゾロン15mgの隔日内服にて皮疹の軽快とともにRI集積は低下し,活動性の指標として有用であった。潰瘍型の皮膚サルコイドはいくつかの際だった臨床的特徴を有しており,予後の面からも,先行する皮膚病型に関わらず潰瘍型として分類することは意義があると考えた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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