浮腫結合性肉芽腫症の2例
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概要
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浮腫結合性肉芽腫症の2症例を報告した。症例1は42歳,男性。約3年前より額から両上眼瞼にかけて,境界不明瞭な浮腫性の局面が出現した。熱感および圧痛はなかった。生検組織像では真皮浅層の脈管周囲に,類上皮細胞と多数のリンパ球の浸潤があり,真皮深層では脈管の拡張を認めた。症例2は25歳女性。約6ヵ月前より,左上眼瞼に症例1と同様の局面が出現。生検組織像では真皮浅層の脈管の拡張とその周囲にリンパ球の浸潤を認めた。いずれも顔面神経麻痺や舌の異常はなく,toluidine blue染色ではメタクロマジーを示す顆粒を有する肥満細胞を真皮に多数認めた。2症例を浮腫結合性肉芽腫症と診断し,文献的に考察を加えた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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