Paclitaxel,Mitoxantrone,IFN‐α,Cepharanthinの併用による進行期悪性黒色腫に対する治療の試み
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概要
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症例は50歳の女性。1995年左第2指の熱傷部位に一致して腫瘤が出現した。1996年2月左第2指切断術,リンパ節郭清術を施行した。以後10回のDAV-IFN療法を施行したが1997年3月両肺に多数の結節影が生じた。4回のDAC-Tam療法, IL-2の投与および3回の肺部分切除術を施行したが1999年11月両肺に再び転移巣が出現した。cepharanthin, interferon-<I>α</I>(IFN-<I>α</I>), paclitaxel, mitoxantroneの4剤を投与したところ転移巣は全て消退した。肺は化学療法が奏効しやすい臓器であり,治療の有効性を一元的に評価することは難しいが,これら4剤による悪性黒色腫の治療報告はなく,文献的考察を加え報告した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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