マムシこう傷死亡例
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概要
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症例は70歳の女性。マムシ咬傷後,マムシ毒の直接作用,およびDICとその合併症によって死亡した1例を報告した。初診34時聞後,咬傷側上肢全体の腫脹·乏尿·低体温にて当院救急救命センターを受診した。抗毒素血清療法,セファランチン療法,透析および血漿交換療法などの加療を施行するも,第8病日に死亡した。剖検の結果,死因はマムシ毒がDICを惹起し,腸管の穿孔,それによる腹膜炎からの敗血症を発症したことに加え,肺炎による呼吸不全となり,かつマムシ毒の直接作用による肝,心筋,腎尿細管などの出血,壊死などによる多臓器不全と考えた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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