ケルスス禿そう様の皮疹を呈した頭部皮膚カンジダ症
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概要
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95歳の女性。初診の約1年前より頭部に時にそう痒を伴う皮疹があり,受診時前頭部に直径約10cmの深紅色の角化性落屑性紅斑とその中に2~3mmの膿疱を数個認めた。サブローブドウ糖寒天培地を用いた真菌培養では乳白色クリーム状の,表面に皺襞を有する菌集落が得られた。ライスクリームによるスライド培養では分枝性,樹枝状の菌糸と分芽胞子のほか,厚膜胞子の形成を認め,<I>Candida albicans</I>と同定した。被髪頭部に生じた皮膚カンジダ症と考え,イトラコナゾール内服,ビフォナゾール外用にて皮疹は軽快した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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