陰茎結核疹の1例 最近15年間の本邦報告例の統計学的観察:—最近15年間の本邦報告例の統計学的観察—
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概要
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77歳の男性。初診の3ヵ月前より亀頭部のしこりに気付く。初診時亀頭部全体と陰茎体の一部に硬結を触れ,亀頭部から冠状溝にかけて小陥凹と潰瘍が多発した。ツ反は強陽性。胸部X線像に異常なし。抗酸菌培養は陰性。組織学的に類上皮細胞性肉芽腫を認めた。病変部生検組織からのpolymerase chain reaction(PCR)法による結核菌DNAは陰性。以上より陰茎結核疹と診断し,ネオイスコチン®300mg/日を3ヵ月間投与したところ,潰瘍は治癒したが,硬結は残存した。考察として最近15年間の本邦報告例22例をまとめ,陰茎結核疹の特徴を述べた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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