血管肉腫を合併した悪性線維性組織球腫の1例
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概要
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81歳の女性。1981年,某医にて臀部右側の軟部悪性腫瘍の広範切除を施行され,その後同部に再発し切除された。1996年,頭部の血管肉腫の診断でIL-2動注療法,電子線照射を施行し略治状態で経過観察中に,右第1指基部の皮下腫瘤および病的骨折が出現した。病理組織学的には皮下にびまん性に核異型のある線維芽細胞様細胞や組織球様細胞の増殖が認められ,一部では紡錘形細胞の花むしろ様配列が見られた。病理組織像から悪性線維性組織球腫と診断した。本腫瘍と血管肉腫の合併例は稀と思われた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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