尋常性乾せん略治状態に生じた水ほう性類天ぽうそうのミノサイクリン療法中に発症した間質性肺炎の1例
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概要
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75歳の男性。数年前より尋常性乾癬の治療中で皮疹は略治状態であった。平成8年8月下旬より緊満性水疱, 紅斑が出現, 多発してきたため長崎大学病院皮膚科に入院となり諸検査施行。水疱性類天疱瘡と診断され, ステロイドとミノサイクリンの併用療法が行われ皮疹は軽快した。ステロイド漸減中に発熱, 動脈血酸素分圧の低下と呼吸器症状が出現した。ミノサイクリンによる間質性肺炎を考え, ミノサイクリン中止とステロイドパルス療法にて軽快した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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