下行結腸癌に伴発し,両下肢にのみ出没した遠心性環状紅斑の1例
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概要
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81歳の男性。初診の約2年前から両下肢に紅斑の出現消退を繰り返し, 近医で慢性蕁麻疹として加療されていた。肺炎のため入院を契機に遠心性環状紅斑と診断され, 全身精査の結果, 下行結腸癌が発見された。入院前より持続していた紅斑は, 下行結腸癌切除術後急速に消退し, 以後再発はみられていない。遠心性環状紅斑は, 内臓悪性腫瘍のデルマドロームの一つとしても考えられている。内臓悪性腫瘍に併発した遠心性環状紅斑の1例を報告するとともに, 若干の文献的考察を加えた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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