経口抗真菌剤イトラコナゾールの爪白せんに対する臨床効果 間欠投与と連続投与の比較検討:—間欠投与と連続投与の比較検討—
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概要
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爪白癬患者に対して従来から行われているイトラコナゾール内服療法を連続投与群と間欠(パルス)投与群とに分け, それぞれ3ヵ月間治療をおこない比較検討した。同時に爪と血漿中のイトラコナゾール濃度を経時的に測定した。その結果, 爪白癬治療終了後3ヵ月の総合判定では, 爪中イトラコナゾール値の上昇に伴い改善が認められ, 連続と間欠両群ともに有用以上となり, 差はなかった。一方, 本剤3ヵ月間内服のみで, 6ヵ月後でも爪中濃度が高く保たれるとの報告からこれらの治療を試みたが, 治療中止後3ヵ月で両群ともに再発する症例が少数認められた。これらの再発例に対する治療効果や本剤使用の安全性などを考え合わせると間欠投与法の方がより有用と考えた。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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