間質性肺炎を合併した水ほう性類天ほうそう
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概要
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72歳の男性。水疱性類天疱瘡(BP)の診断でステロイド投与中, メチシリン耐性黄色ブドウ球菌による二次感染, 敗血症を併発した。抗生剤投与により血液培養は陰性化したが, その後も原因不明の発熱, CRP高値が持続した。BPの経過は順調であったが, ステロイド投与を中止したところ, 突然呼吸困難, 咳漱が出現した。血液ガスで低酸素血症を呈しており, 胸部X-Pで両肺野に瀰漫性間質性陰影が認められたことから, 間質性肺炎(IP)と診断した。治療はステロイドパルス療法が奏効した。自験例は, 発熱はみられていたが呼吸器症状に乏しく, 当初はIPの診断を下すのが困難であった。BP経過中にIPを合併することは比較的稀と思われ報告した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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