両下腿浮腫を主訴とし深部静脈閉塞を伴う蛋白漏出性腸症
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概要
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53歳の男性。数年前より難治性の下腿浮腫が認められていた。下腿皮膚の病理組織学的所見では真皮上層の浮腫·毛細血管増生および脂肪織での著明な膠原線維の増生が認められ, うっ滞性皮膚炎の像を呈し, 両下腿静脈造影で深部静脈血栓症が認められた。入院中持続的な低蛋白·低アルブミン血症が認められ, <I>α</I>1-アンチトリプシンクリアランスの測定および<SUP>99m</SUP>Tc標識アルブミンによるRIイメージングで, 蛋白の消化管への漏出が認められ蛋白漏出性腸症と診断した。自験例では深部静脈血栓に加えて蛋白漏出性腸症があるため, 高度の下腿, 足背の浮腫をきたしたものと考えた。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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