抗核抗体陽性を示したWeber‐Christian病
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概要
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53歳の男性のWeber-Christian病の1例を報告した。発熱と体幹を中心に発赤を伴う有痛性皮下硬結を主訴に当科受診。血清CRP, GOT, GPT, ALP, <I>γ</I>-GTPの上昇, 抗核抗体640倍陽性であった。病理組織学的に脂肪細胞間の細胞浸潤, 肉芽腫性変化と脂肪織隔壁の線維化による肥厚が認められた。膠原病, 悪性リンパ腫, cytophagic histiocytic panniculitis, サルコイドーシス, その他の内臓疾患は否定された。プレドニゾロン内服開始後, 臨床症状, 検査所見ともに改善したが1年後の現在なお維持療法を続け経過観察中である。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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