尋常性ざそうに対するナジフロキサシン(アクアチムクリーム)の臨床効果と細菌学的検討
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概要
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尋常性ざ瘡(多発性炎症性皮疹を有するもの)患者85例に対しナジフロキサシン(アクアチム<SUP>®</SUP>クリーム)を投与し有用性を検討するとともに, 試験前後に分離された菌に対する各種抗菌剤のMICを測定し菌に対する感受性について検討した。その結果, 皮膚所見において1段階以上改善した改善率は丘疹69.3%, 膿疱83.3%, 炎症の程度90.7%であり有効率(有効以上)は81.3%(75例中61例)であった。副作用は85例中3例(3.5%)に認められ有用率(有用以上)は80.0%(75例中60例)であった。一方85例中65例より試験前に何らかの細菌が病巣より検出された。また試験前後に検出された<I>Propionibacterium acnes</I>について各種抗菌剤に対する感受性を測定したところ感受性の変動は認められなかった。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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