HTLV‐Iキャリアーに発症したノルウェーかいせんおよびガス壊たん
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概要
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68歳のHTLV-I抗体陽性で高血糖を有する男性。以前からあった左第5趾の角化性病変が剥脱し糜爛面を露呈した。その後同部より排膿し左足全体の発赤·腫脹をきたした。角化性病変部より多数の疥癬虫体·虫卵が検出され, また細菌培養にて<I>Proteus vulgaris</I>の他2種のガス産生菌が検出された。本患者はHTLV-Iキャリアーでかつ糖尿病を併発し, これらを基盤にノルウェー疥癬, さらに二次感染としてのガス壊疽を発症したと考えられた。ガス壊疽に対してデブリードマンおよび抗生剤の全身投与, またノルウェー疥癬に対しては0.5%<I>γ</I>-BHC軟膏の全身塗布を行いそれぞれ症状は軽快した。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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