CD56陽性細胞リンパ腫
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概要
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90歳の女性で右上腕伸側皮膚に紅色腫瘤を形成した悪性リンパ腫の1例を報告した。病理組織学的には真皮全層にわたり中∼大型の異型リンパ球の浸潤が認められ, 瀰漫性大細胞型悪性リンパ腫と診断された。免疫組織化学的には, CD56が陽性でCD3が陰性であり腫瘍細胞はNK細胞であると考えられた。X線治療により腫瘤および所属リンパ節は縮小し, 残存した硬結は摘出し経過観察した。初診の約4ヵ月後に腫瘍細胞が全身へ浸潤し, 多臓器不全·DICのため死亡した。腫瘍細胞の表面抗原がCD3陰性, CD16陰性, CD56陽性, CD57陰性の悪性リンパ腫は急性の経過をたどるといわれているため, 十分な治療が必要と思われた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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