Lichen Planus Pemphigoides
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
74歳の女性。扁平苔癬の皮疹が生じた3ヵ月後に体幹·四肢に緊満性水疱が多発した。病理組織学的には先行した皮疹はlichen planusに一致する所見を呈し, 水疱の部分は表皮下水疱を示した。いずれの皮疹部においても免疫蛍光法直接法では基底膜部にIgG, C3の線状沈着があり, 1 M NaCl処理にて表皮と真皮を分離した皮膚を基質とした免疫蛍光法間接法では表皮側に抗基底膜部抗体が証明された。以上の所見からlichen planus pemphigoides(LPP)と診断した。免疫ブロット法による解析で180 kdの表皮蛋白との反応がみられたことから本例における標的抗原は類天疱瘡抗原と同一のものである可能性が示された。さらに過去の報告における免疫ブロット法によるLPP抗原の解析結果についても考察を加えた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
- 症例 Toxic Epidermal Necrolysis(TEN)型皮疹を呈したDrug-Induced Hypersensitivity Syndrome(DIHS)の1例
- Hydrocortisone17-Butyrate外用剤(Locoid)の使用経験--とくに弗素化ステロイド長期外用例について
- 多彩な皮膚病変を呈した慢性GVHDの1例
- Lupus Erythematosus Profundus に伴って筋の線維化を認めた1例
- 尿素外用剤塗布後の快適性に関する調査