Churg‐Strauss症候群
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概要
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気管支喘息と末梢血好酸球増多が先行し, 発熱, 多発性関節痛, 四肢のしびれ感, 紫斑を生じた34歳の女性のChurg-Strauss症候群を報告した。紫斑, 結痂性丘疹は四肢, 腰部に存在し, 病理組織学的に好酸球浸潤を伴う血管炎を認めたが, 血管内外に明らかな肉芽腫性病変はみられなかった。病巣部に浸潤する好酸球の大部分はEG2陽性であった。血清IgE, 血中免疫複合体, 抗好中球細胞質抗体(p-ANCA)の高値が認められ, リウマトイド因子も陽性であった。コルチコステロイドの内服あるいはパルス療法, および免疫抑制剤(シクロフォスファミド)の投与により, 皮膚症状は消退し好酸球増多などの検査値も正常化した。四肢のしびれ感を伴う神経症状と関節痛が持続するためコルチコステロイドを維持量で投与中である。
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日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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