アラセナ‐A(Vidarabine)軟膏の帯状ほう疹,単純性ほう疹に対する臨床効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
外用抗ウイルス剤であるアラセナ-A<SUP>®</SUP>軟膏(vidarabine)を帯状疱疹35例, 単純性疱疹23例の計58例に対しオープントライアルで使用し有効性, 安全性および有用性について検討を行った。その結果, 帯状疱疹に対しては有効率(有効以上)は88.6%, 単純性疱疹に対しても91.3%と高い有効率を示した。抗ウイルス剤との併用についてみると帯状疱疹では軽症例においてアラセナ-A<SUP>®</SUP>軟膏の単独使用群が抗ウイルス剤を併用した群よりも有意に高い有効率を示した。一方, 単純性疱疹においても抗ウイルス剤の非併用群の方が併用群に比し有意に高い有効率を示した。副作用の発現は1例もなくアラセナ-A<SUP>®</SUP>軟膏の高い安全性が示された。以上より外来症例の中心を占める帯状疱疹の軽症例, 単純性疱疹においてはアラセナ-A<SUP>®</SUP>軟膏のみにて十分な有効性が得られると考えられた。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
- 症例 Toxic Epidermal Necrolysis(TEN)型皮疹を呈したDrug-Induced Hypersensitivity Syndrome(DIHS)の1例
- Hydrocortisone17-Butyrate外用剤(Locoid)の使用経験--とくに弗素化ステロイド長期外用例について
- 多彩な皮膚病変を呈した慢性GVHDの1例
- Lupus Erythematosus Profundus に伴って筋の線維化を認めた1例
- 尿素外用剤塗布後の快適性に関する調査