帯状ほう疹後とう痛に対する液体窒素・赤外線併用療法の試み
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概要
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帯状疱疹後痛および神経痛の患者20名に対し液体窒素凍結, 赤外線併用療法を行った。方法は疼痛を訴える部位に, 水疱を形成しない程度に液体窒素を含ませた綿棒を圧抵した後, 近赤外線を10分間照射した。痛みの評価は薄場ら<SUP>1)</SUP>の作ったペインスコア(PS)を用い, 改善率[(施行前PS-施行前PS)/施行前PS×100]を算出し, 100∼75%を著効, 74∼50%を有効, 49%以下を無効とした。結果は, 著効7名, 有効9名, 無効4名で著効と有効を合わせた有効率は80%であった。本治療法は, 約5回の治療である程度の鎮痛結果が得られ, 治療開始までの期間と改善率に相関関係は見られず, 長期経過した症例でも高い改善率が得られた。また, 本治療法は痛みの強い症例ほど有効であった。
- 日本皮膚科学会西部支部の論文
日本皮膚科学会西部支部 | 論文
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